私は、海外経験が全くなく、有名な大学も出ていない、そんなレベルでUniversity of the People (UoPeople) に入学し、卒業しました。
いろいろなバックグラウンドの方がUoPeopleへの入学を検討していると思いますが、特に私と似たように英語使うことから距離がある人にとってもイメージしやすいように、オンライン大学であるUoPeopleを卒業するために必要な英語力について少し詳しく書いていこうと思います。
UoPeopleの英語力証明
UoPeopleは大学入学に必要な英語力の証明を下記のように定めています (有名どころの試験において)。
※ 2023年3月現在、UoPeopleにおいてESLコースも開設され、英語力証明の方法も多様化しています。
学部レベル
- Duolingo 95
- Toefl-ibt 61
- IELTS 6.0
- 英検 準一級
大学院レベル
- Duolingo 100
- Toefl-ibt 71
- IELTS 6.5
- 英検 準一級
その他に、UoPeopleが開講しているEnglish Composition 1 (エッセイの構成を学ぶコース)を指定された成績で終了することでも、入学が許可されます。私は、このコースを終了してUoPeopleに入学しました。
私の英語力は、English Composition 1 を終了し、その後のオリエンテーションのコースをとった時点でTOEIC 800点(試験勉強なし)でした。
内訳はListening 400/Reading 400と割とバランスよく取れていましたが、 本コースを始める前に自分の英語力不足は強く感じていました。
具体的には、
- 語彙力不足
- 長文読解に慣れていない
- 長文のエッセイを書くのに慣れていない
UoPeopleで扱われる単語はアカデミックなものなので、余裕があればTOEFLもしくはIELTSのListening/Reading/Writing/Speakingの勉強を着実にこなし、英語で学習するための基礎づくりをすることをお勧めします。
個人的な感覚ですが、TOEIC 800点/英検準1級レベルだと、コースをスムーズに進めるのは難しいのではないかと思います。
私自信、TOEIC 800点くらいの英語力しかなくコースを進めていきましたが、自分の英語力が足りない分、勉強に当てる時間の多さでその英語力の足りなさを補ってAssociate Degreeの終了をなんとか達成しました。
UoPeopleに入学している多くの人が働きながら学んでおり、UoPeopleは1コースにつき一週間15〜20時間の勉強量を学生に求めています。私は、コースの難易度によっては一週間に30時間以上の時間を費やすものもありました (週のReadingの課題量がA4で200ページ以上の場合、かなりの勉強時間の確保が必要になります)。
働きながらこれらの時間を確保することは難しく、タイムマネジメント能力も求められます。
できる限り、本コース過程をスムーズに最小限の時間で進めていくために、TOFEL/IELTSを中心としたアカデミックに対応した英語学習、English Composition 1 のコースを活用したWriting能力のブラッシュアップ、およびAPA citation スタイル (後述)の習得が後の学習の効率化に大きな役割を担っていると考えられます。
English Composition 1 について
私は、English Composition1を終了して入学しましたが、結果的にこのコースをとって入学をして良かったと思っています。
というのも、English Composition 1では、大学に入学してからのエッセイの書き方を実践的に学べるからです。
授業を担当してくれるインストラクターによってもコースの進め方が若干違うかもしれませんが、私が受けたときは、自分の書いたエッセイを一本につき3〜4回添削してもらいました。
Word形式でエッセイを提出したのですが、ほぼ全部の文章に赤線が引かれ、エッセイを改良するためのコメントがたくさん書かれたフィードバックを毎週のように貰いました。
あまりの赤線の多さに、自分の英語力の無さを突きつけられているようで、かなりヘコみましたが、このEnglish Composition1で得た経験が後々のコースでエッセイを書く際に、非常に役に経ちました。
(以下の書籍もエッセイの書き方を学ぶために読みました!)
「大学生のためのアカデミック英文ライティング」
「TOEFLテストライティング問題100」
English Composition 1 のメリット
1. 相手に分かりやすく伝える方法が学べる
UoPeopleには世界中から生徒が集まり学んでいるため、日本人の常識に当てはめて “言わなくてもわかるだろう”と考えてエッセイを書くと相手に伝わりません。
私自身、他の生徒から自分のエッセイに対してフィードバックを貰った際、“何を行っているのかわからない”と書かれることが多々ありました。ほとんどの原因が私の説明不足にありました。
エッセイに関してはどれだけ細かく説明できるかも重要になって来ます。English Composition 1 のコースは、一度自分の中の常識を疑い、自分と違う文化の人に自分の考えをどのように伝えたら良いかを考える機会になります。
2. APA citation スタイルを学べる
UoPeopleはエッセイのPlagiarism (盗作)に非常に厳しいです。
そのため、自分のエッセイを文献をコピペだけを用いて作成した場合、容易にFailの評価がつきます。
他の文献から書かれている情報を自分のエッセイに反映させる場合、Paraphrase (言い換え) をしたりして、自分の言葉で説明することが求められます。
言い換えをせず、そのまま文献を引用することも可能ですが、どちらの場合も、どの文献を参照したのかがわかるように、参照元をエッセイ中そして、エッセイの最後のページに一覧として記載する必要があります。
この過程で使われるのがAPA ciationスタイルという引用形式です。
他にも様々な引用形式 (MLAスタイル、シカゴスタイル) がありますが、UoPeopleはAPA ciataionを採用しています。これにより “この文章はこの文献を参照しました”ということを示すことができ、エッセイがPlagiarismと判断されることなく、書き進めることができます。
APA Citation 例
文中での使用例
Smith (2000) said that the APA citation style is difficult to learn.
参考文献の一覧記載例
Smith, J. (Year, Month Date). Title of page. Site name. URL
English Composition 1 を終了すると、このAPA citaitonの基礎を学ぶことができるので、後のコースでAPA citaitonの方法を自分で一から学ぶ必要がなくなるのでエッセイを書くことがスムーズになります。
このようなメリットがあるため、英語力証明が既にある人でも、長文のエッセイを書くのに自信がない人にとってはEnglish Composition 1 は有益であるため、おすすめできるコースです。
まとめ
今回は、私がUoPeopleで学習を開始した際、英語力に関して抱いていた考えをまとめてみました。
UoPeopleで学習している人は、既にある程度の英語力が日本の大学の受験勉強を通して身についている人、または、海外に留学していた人など何かしらの英語に関するバックグラウンドを持っている人が多いのではないかと思います。
私は、海外経験も一切なく、有名な大学に通っていたわけでもありませんが、何とか卒業することができました。私と似たような境遇の人が、少しでも必要な英語力をイメージ出来る材料にしていただけたら幸いです。
コメント
初めまして!
Uopepole に入学を考えてるものです。最初の英語力を確かめるEnglish Composition1では最後にテストがあると聞いたのですが、どんなテストなのですか?対策はなにをすればいいですか?
中野さま
コメントありがとうございます。ブログを運営しておりますFumiです。
私がEnglish Composition1のテストを受けたのは4年ほど前で、現在テスト形式が変わっている可能性があるため参考程度にして頂けたら幸いです。
English Composition1の授業内容は、英語のレポートの書き方を学びますが、その内容と英語の最終テストは全く関連はありませんでした。テストは選択式で純粋に英語力を試される形式だったように思います。テストはリスニングとリーディングで構成されており、UoPeopleが外部のテストを使用しているように思いました。形式としてはTOEICに近い感覚です。
なかなか対策が難しいテストだと思いますが、英語の文法・単語の基礎を固める勉強をしつつ、まずはTOEICベースで勉強するとしたら、TOEICを
勉強なしで600点取れるくらいの基礎の勉強をすることをお勧めします。
一番は英検準一級に向けての勉強をしつつ、English Compotition1のテストを受けることだと考えます。英検準一級かEnglish Composition1のどちらかで入学要件を満たすように勉強するのが良いかもしれません。